『岳人 2008年4月号 備忘録』柳澤昭夫氏
「雪崩もそう。カナダの基準などがどんどんもちこまれてきて、雪崩は科学的に解明されたという錯覚が生まれつつある。
でもおれはそんなことちっとも思っていないし、わからないことがたくさんある。(槍平の雪崩 もそうですよね。)
でるかもしれないという予想は成り立つかもしれないけど、このいま雪崩はでないという確証は絶対に手に入らない。
きょうあたりは大丈夫だろうというのは甘い推測にすぎなくて、甘いか辛いかはいつも結果論。
雪崩に遭へばバカもんといわれ、遭わなければたいしたものんだといわれるだけの話。
結局は推測の域を出ない。
みんなが行けば怖くない式で、天気はいいしあいつらも行っている、軟弱と見られるのはシャクおれらも行こうよという連中がある一方、いやみんなは行動しているけどおれたちは何がなんでも今日は動かないという信念があるかどうかの違いに過ぎない。」
柳澤昭夫 氏
『岳人 2008年4月号 備忘録』
2007年12月31日 槍平 遭難事故の 報告書
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